第7回   ふれ太鼓と縁日の夜店

今から約50年前、南千住3丁目出身の大関三根山関が天王様の豆まきに来た頃は、それはそれは境内を埋め尽くす程の大変な賑わいでした。大相撲の初場所前になると「ふれ太鼓」がコツ通り商店街に鳴り響き、大人も子供も心がウキウキはずむようでした。なぜ、大相撲の「ふれ太鼓」がコツ通りに来たかといいますと、商店街中程にあります大沢肉屋(現在はキングステーブル)さんが大関の「たにまち」でしたので、新番付表を持ちながらご挨拶に来たのです。当時それ程の財力がコツ通りの商店にあったのですね。

今でも一年のうちで大変な人出で賑わう日がコツ通り商店街でもあります。それは8月に行われる盆踊り大会です。コツ通り商店街(南北に約700m)の北側半分(太陽柳通り、太陽信用金庫本店前(現在は城北信用金庫南千住営業部)より日光街道まで)を全面車両通行止めにして、土・日の夜6時~9時半に行われるイベントで荒川区一番(七千人の人出)の盆踊りと言われております。

ぜひ、今年の盆踊りには読者の皆様も夏の夜のひとときお出かけくださりましてお楽しみ下さい。

スイカ割り(100円でスイカに当ると一個貰える)・夜店・ゆかたコンクール等、楽しい事がいっぱいあります。昔のコツ通りの縁日のような賑わいを取り戻したいと、あれやこれやと企画を練っております。

ここで、縁日の夜店の種類を説明したいと思います。「バナナの叩き売り」バナナを一房ずつ口上に合わせて台をたたきながらだんだんと負けながら売る、その口上が面白くてつい買ってしまうのです。「七味唐辛子屋」もそうです。赤頭巾、赤ちゃんちゃんこ、赤い着物に赤い肌襦袢姿で口上を言いながら商売しています。大道芸の極意ですね。「フライ屋」30~40代の人に聞きましたら、天王様やお酉様の縁日では「文化フライ」と言っていたそうです。私の記憶の中では戦前のものは、つみれのようなもの(角ばっている)を串に刺し、どろっと練ったウドン粉にパン粉をつけて油で揚げやアツアツのものをウスターソースにつけこんで食べる。これがうまいのなんの、コツ通りのちょうちん屋(大島屋)の先代にお聞きしたらレバーだと仰っていましたが、やはりそのうまさは忘れられないと言っていました。

昨年の天王様のお祭りの夜店でテキヤのお兄さんにお聞きしたら、今は千住の勝専寺(赤門寺)のおえんま様のご開帳の時、1月15・16日に出る縁日でその「文化フライ」が売られていると云うことでした。来年には行って試食をしてみたいと思います。

「フライ屋」について御存知の方はぜひ情報提供をお願い致します。

次回、又いくつかの説明をします。盆踊りの故事来歴も少しづつお話して行きます。まいたうん25号(2001年2月20日発行)