第87回 コツ通りの盆踊り

今年(2008)の第33回盆踊り大会は8月23(土)24日(日)の両日雨の中で行われました。8月になって雨の日が多く当会も当ってしまいました。でも、一日あたりの人手が踊り手120名余、全参加人員2000名余と雨の中での盆踊り大会としては上出来でした。

商店街が元気になる応援歌「しあわせ通り」は、作詞は荒川区経済産業部長の高野さん、作曲は弦哲也さんでコツ通り商店街の会員である藤川流家元藤川澄十郎先生が振付けをして西川区長のきも入りで作られました。雨の中でしたが、その歌を歌手の北川裕二さんが歌い、藤川澄十郎先生と一門の方々と一般の方々が踊って、それはそれは盛り上がりました。また、20数軒出た夜店も良く売れました。盆踊りの太鼓連も三団体「天王太鼓つくも会」の吉田義徳会長、荒川区大太鼓連盟の理事長である「興隆連」林弘一会長「大場連」土屋裕司会長と出演し、大人も子供も楽しい夏の夜の思い出ができたと思います。

子供の時から持った楽しい思い出は、苦しみに出会った時にそれを乗り越えられる力になります。たっぷりの人々の愛情を貰ってきた人は困難に遭遇した時に強いですね。楽しい思い出を作りましょう。

盆踊りは精霊仏教では死者の霊魂の供養の為に、盂蘭盆(梵語で、はなはだしい苦しみ)を救う為に祖先の冥福を祈り行列を組んだり輪になって踊ったりします。

東京では、昭和の初めに「東京音頭」の流行したことで輪になって踊る型が多くなりました。延宝8年(1680)、江戸では盂蘭盆会に佃島の漁民が念仏踊りをしながら江戸市中を練り歩き築地本願寺に奉納したのが始まりと言われています。

今年、コツ通りでは「しあわせ通り」「東京音頭」「大東京音頭」「鹿児島おはら節」「炭坑節」「八木節」「荒川音頭」を流しましたが、例年ですと「花笠音頭」が「しあわせ通り」と変わります。盆踊り大会は大人から子供に伝承されていく行事ですので末永く継続させたいと少ない役員一同頑張っております。ご協力のほどお願い致します。

コツ通り商店街が運営する以前は、現荒川区議会議長若林清子先生のご先祖がお守りしていた盤常稲荷神社の盤常稲荷構を主体として第二瑞光小学校校庭で行われておりました。

稲荷神社は江戸の五三味処が廃止された後に宅地として売り出され、当時買った人が屋敷神にしてましたものと言われています。戦前戦後は現在の若林先生の隣りの土地に祭られておりましたが、今はありません。

2008年9月13日

すまいるたうん82号