第131回 皆様、ありがとうございます

今年の夏の暑さは異常ですね。体調管理には十分ご注意下さい。池の水辺と森の緑が、この南千住の町中に欲しいですね。視野の8割が木々の緑に覆われていると安らぎと癒し効果が持てると云われています。コンクリートとアスファルトの建造物と道路、その上を延々と続くストーブのような暑い自動車、その吐き出す熱風の排気ガスは、いつまで続くのでしょうかね。慣れっこになってしまっているようです。

原発が、どうのこうのと言いながら人工の冷風室に入ってテレビをガンガン見ています。反省しています。

その福島の原発事故が起きた昨年の3月11日の東日本大震災により、当地の延命地蔵尊(1741年建立。明治28年1895年に一度移転しています)が崩れてしまい、荒川ふるさと文化館の野尻かおる先生方を先頭として、我々地元民も荒川区の文化財であるお地蔵様の修復再興に頑張っております。

延命地蔵尊は今年で創建271年、人々の信仰の仏様として大切に守られて来ました。戦争前は、毎日参拝の人々があげる線香の煙が絶えなかったものでした。7月末より再建工事が始まり、土台から修復が進んでいます。

お地蔵様が載っている蓮華座(ハスの花の形をした台座)の中心に大きな白い四角の石が出てその全部の壁面に文字が刻まれていました。現在、文化館の学芸員の先生方が解読中です。また、お地蔵様の胎内のように驚きの発見があると思います。

お地蔵様は、地蔵菩薩といい、如来に次ぐ仏様で、頭を丸めてお坊さんの姿をしており、右手に錫杖という杖(上部に数個の輪が付いている。全ての人々を救うために使われている。)を持ち、左手の手のひらに乗っているのは如意宝珠で、あらゆる願い事を意のままんい叶えてくれるものです。 南千住のお地蔵さんは、地蔵菩薩です。 仏教においては我々人間の世界は地獄と餓鬼・畜生・修羅・人・天の合わせて六つの六道といわれる世界から成り立っていると考えられています。地蔵菩薩は、それらの世界を全て渡り歩いて人々の苦しみを救うと云われています。

 

科学が進み、神仏を信じないでバカにしてしまう人々が増えていますが、悩み苦しんでいる時に、明日は明るい日が来るんだと信じることも大切ではないでしょうか。

 

私は大勢の人々から頂いた心を大切んいします。本当にありがとうございます。

 

延命地蔵尊は、8月末か9月初めに完成予定です。出来上がりましたら、式典を開く予定です。皆様のご参拝を心からお願い致します。

すまいるたうん 第223号平成24年8月13日