第62回 交通の便によって 町が変わった

平成12年に中心市街地活性のための五商店会「べるぽーと汐入」「コツ通り商店街」「仲通り商店会」「商友会」「ジョイフル三ノ輪」による町起しの為の話し合いの会が区の産業振興課と共にスタートしました。

コンサルト会社「シグマ開発」の原さん、太田さんも加わり汐入の岡本さん、コツ通りの杉山、西口開発から兵頭さん、仲通り田中さん,商友会の小岩さん、三ノ輪の雨宮さんが出席し、熱心に町のことを色々と何回も何回も話合いました。

その中で汐入から区役所方面に行く便が非常に悪いとの意見が出て、雨宮さんと杉山とで巡回バスを走らせようと提案しました。

その先例として「自由が丘商店街の家庭等から出る廃油を使って走るバスを真似しよう」と汐入から町屋までの区内の大地図を作り、色塗り等をして繰り返し検討を重ねた結果を南千住選出の区会議員に議会質問や討論をお願いしました。

やっと17年4月20日より(当初の計画での汐入地区は除外されましたが)、南千住西口駅前→コツ通り→天王様前→町屋駅をめざす左回りで区役所へ、荒川区立スポーツセンターを経由してコツ通り→南千住JR駅前へと一巡し、乗車賃は百五十円に決定し、バス会社は京成バスが担当となり、運行されました。

コツ通り中央の野田屋酒店森谷さん前に停留所が新設され、当初の予想以上の利用者が多く大勢の人々に喜ばれておりますが、2、3の商店主から「店の前を通るお客様が減ってしまって迷惑だ」との声も聞かれました。いつの時代でも仕組みが変わる時には色々な意見が出るものです。

巡回バス「さくら」が町屋の斎場前で止まるようになり、南千住からの足の便の悪さは解消され、葬儀に対する考えも変化してきました。

回向院にも斎場ができるようですし、南千住西口ビルと共に町が変わります。

2006年8月13日

すまいるたうん7号