第138回 街が変わる、商店街が変わる
3月4日(月)、コツ通り商店街に城北信用金庫が新築開店して、暗かった町並みが明るくなり、人の流れも多く活気が出てきました。
今、コツ通りは古い建物がドンドン消えて二階建ての店舗だった所が高層ビルへと建替えられています。JR南千住駅周辺も駅前に高層ビルができ、大きく変化して景観と人々の流れも随分変化しました。
戦後(昭和20年代)からほとんど変わらなかった私の住んでいる回向院の一区画を調べてみますと、まず回向院の北側の小塚原交番が消え、私の店の隣の島田金物店が消え、大塚精肉店とその隣のすし割烹の大東京とその一つ隣りの信濃屋酒店が消えてしまって10店舗あった店数が三軒に減ってしまいました。街の景観はりっぱになりましたが、商店街としての街の賑わいは消えてしまいました。あと5年もしたら、小商売は消えて無くなっていくでしょう。
コツ通り商店街の城北信金の前側に区道331号線が計画実行され、大澤肉屋・ゆうきや洋装店が取り壊されてなくなり、更に並びの古屋金属店・入江金物店・栗本商店(東京漫才発祥の地)などが、今後道路整備のために無くなっていきます。千住間道と繋がる防災道路として数年の後にりっぱな避難道路が完成します。
コツ通り商店街は、商店街の役割を終えつつ新しい型の商店街となって賑わいを取り戻したいです。
10年前には商店街加入店は160店舗余ありましたが、現時点では60店を割り込んでいます。チェーン店や大型店は商店会に入ってくれませんので、会費が集まらず何も活動ができない状態です。経営者の方は他地区からいらして顔も知らず、地域の行事も参加されません。昔の下町の共同体の意識はなく、街の景観はビルが建ち並び、りっぱになりましたが、隣近所は知らない人達ばかりで淋しい街へと変わってきてしまいました。
これから、どのように変わっていくのか、見守り皆で手を取り合って明るい楽しい街、笑いの絶えない商店街にしていきたいと努力していきます。
話は違いますが、南ニ中の斉藤校長さんが行っている南千住の歴史検定がすごい人気で新しい人達に地域の歴史を知っていただき、自分の住む街を好きになっていただきたいと思っております。南千住検定にとどまらず、三河島・町屋・尾久・日暮里も広げていき、将来は荒川検定をやってみたいと考えています。ふるって皆様のご参加を願います。
来年は松尾芭蕉の催し物が荒川区で行われます。大千住小千住の千住宿を歩いてください。
まずは、南千住の歴史から歩いて学習してみてください。街を歩くことはよい運動になります。また、見聞を広めると頭の体操になり、楽しい発見がたくさんあります。
ぜひ、街歩きをしてください。
すまいるたうん第244号平成25年3月13日