第58回 コツ通りは「(あざ)」の集合体

コツ通り商店街は江戸時代の町(または村)の名称小字の集まりで、その永い因習が神社の祭礼を通じて独特な考え方や習慣に表れていると思います。

コツは、千住大橋南詰より瑞光・志茂・上町と三区画に分かれ、それぞれの縄張りで素盞雄神社の行事に携わり、それぞれのやり方で祭を行っています。商店街の役員も祭礼の役員が多く、三者三様の考えで祭礼の組織の上下関係が重視されて事が進みますので、やりにくいことがあります。

司馬遼太郎先生が「この国のかたち」という本の中で日本人のものの考え方について書かれております。非常に興味深いものです。

「すぐに群を作って『よそ者』をいじめたり排斥したりする行動が永い生活の中で養われて来て現在も続いている。」という、この性質を使って何か町おこしにつなげていければと考えております。

千住大橋の南北の綱引きは神事に関わるということで中止になりましたが、神事に関係なくコツ通りを使用して旧字単位の区分で大人から子供までの綱引き大会をやりたいです。それをコツ通りの商店街の名物とし、商品券を賞金ろして大いに流通させたいと思っています。

コツ通りで行われる綱引きは、南北千住大橋の綱引きのような神事ではなく、スポーツイベントとして年二回春秋に大会を行い、老いも若きも和気あいあいで一日を過ごせる時を作りたいと計画を立て実行の時を迎えたいと考えています。

その節には、皆さんの智恵と力を結集して大成功を収めるよう、ご協力のほどをお願いします。

平成17年1月