第19回 南千住駅前の大変身

もう春ですね。2月3日(日)天王さまで節分祭の豆まきが小雨降るなか、行われました。50年前頃、南千住3丁目の出身で大關三根山関が豆まきに来た頃は境内いっぱい黒山の人で埋め尽くされました。今は淋しい限りです。コツ通り商店街にも相撲の初場所のふれ太鼓が「タニマチ」(現キングステーブル)を中心に鳴り響き、正月3日には町内鳶のハシゴ乗りが行われ、いなせで威勢の良い木遣歌が聞こえて来ました。だが今は何にも聞こえてきません。車の騒音のみです。シャッターを降ろしている店も増え、人の通りも目に見えて減ってきました。駅周辺がほんとうに淋しくなってしまいました。

これでは商店街も町もダメになると、今、西側(JR線を軸として)コツ通りの登知喜屋(そば屋)さんからはるの屋(居酒屋)さんまでの三角地帯の話し合いが進み1月に再開発準備組合(理事長は兵頭技研株式会社社長 兵頭正智さん)が発足しました。23階建ての高層ビルとなる予定です。それと東側汐入地区の開発にともないコツ通り商店街の中ほどの古屋商店さん(貴金属)入江金物店、キングステーブルからゆうき屋さん(婦人服)までの間に322号線(巾25m)の道路が開通することに決定し、大陽信用金庫前の柳通りとつながり千住間道へと進みます。それと国の中心市街地活性化法案にともない、荒川区・町会関係・商業関係、南千住駅前地区まちづくり研究会・金融機関・都市基盤整備公団・東京商工会議所荒川支部とで株式会社あらかわTMOの設立準備をすすめています。

明治10年(1877)千住製絨所が作られた時も制度が変わり、南千住の繁栄が衰退したための繁栄策として向上開始となり、それ以後工業地としての目覚しい発展を見たのです。

100年後の今、これらの開発によって南千住駅周辺の発展がまたとりもどされることを願って各担当者の方々は日夜努力しております。みなさまのご理解とご協力をせつに希望します第19回まいたうん37号〔02年02月 〕