第13回 コツ通りと映画館と漫才

戦前のコツ通りの娯楽施設には、映画館としての大橋館【甲田さん経営】があり、演芸場として大一会館【現在のコツ通り商店街、日光街道よりの田口呉服店隣り小堀弁当屋さんの先代が経営】があり、大変な賑わいを街の発展と共に見せておりました。

昭和16年(1935)の両館の写っている写真が見つかりました。

今年のコツ通り納涼盆踊り大会(8月25日(土)・26日(日))会場内の東京新聞PRコーナーにて展示する予定です。その他にも数点の戦前と戦後の写真をお見せします。

さて、戦後の娯楽施設は、今の日動火災㈱の場所で東映大橋館が昭和30年代にあり、現在の栗本商店【雑貨商】の場所で東京漫才発祥の地、栗友亭【栗本友爾(故人)経営】が昭和30年~昭和33年までありました。

今の栗本さんの先代が私財を投入して復興の為、頑張って下さったのです。

朝鮮戦争(昭和25年)が始まり、特需景気が起り、商店街に活気がみなぎっていましたが、終結と同時に景気も悪くなり、そのための集客施設として栗友亭を興し商店街発展の為、ご尽力なさったのです。本当に感謝申し上げます。

また、東京の笑いをとコツ通り商店街主催で近日中にも若手漫才コンビによる公演会をやろうと計画立てております。その節には多数のご参加をお待ちしております。

コツ通りの盆踊り大会の今昔を少し書きます。今年も通算すると33回になります。コツ通り商店街の主催は26回、その前7回は第ニ瑞光小学校の校庭で常磐稲荷講が主催で行われておりました。

盆踊りの起こりの詳細はまた次回に書きます。どうぞ、8月のコツ通りの盆踊り大会にご参加下さい。両日で踊り手500名・参加人数7,000名の賑わいとなりますので、ぜひおいで下さい。ありがとうございました。

まいたうん31号(2001年8月20日発行)