第99回 師走とクリスマス

新聞の一面に浅草の仲見世の写真が載っていて紅白の楠玉や干支の寅などが華やかに飾られ師走と正月の雰囲気を出していて「いいなあ」と思いました。南千住のコツ通りや仲通りでも一昔前までは今頃になると鳶職の人が大八車に松やササや注連縄をのせ、一軒一軒店先に松飾りをして正月を迎える準備をしたものです。季節の移り変りと同じように日常の生活もけじめをつけて心の備えをして行ったのですが現代の都会では一年中の生活が同じようになり何かに備えるということはあまりなくなりました。お金を出せば一年中うまいものは食べられ、物はあふれ何一つ準備する必要がなくなり、けじめが全てに無くなって来た様に思います。

毎年我が店では小学三年生の体験学習「社会科学習」で包丁と火を使う料理教室を行ってます。子供達に野菜を刻んだり果物の皮をむかせたりしていますが、家庭で父親でも母親でもの料理作りに参加している子供は実に準備から完成まで上手で9才や10才の子供とは思えません。お客様に食べていただく心構えで盛り付けや切り方を考えさせています。ぜひ、家庭で少しでも良いですから仕事を手伝わせてあげて下さい。大人になる準備が出来て自分の健康や食べ物などを考えて身につけられる機会で大人になって非常に役に立つことだと私は確信してます。

戦後、60余年で食生活がガラリと変り、若い人は焼肉・牛丼・脂ギタギタのラーメン・ハンバーグの大食です。寿命は短いと思います。親は子供の食生活を考えて下さい。注意すべき基本は毎日の食生活とストレスです。子供の数が少ないからと過保護にせず、どんどん働かせましょう。お願いします。

子供達に「クリスマスプレゼントは何が欲しい」と聞いたら女の子はクッキングトイ「料理道具」が一位でした。男の子はゲーム機が一位でした。これは一人で遊ぶ道具ですね。二位はベイブレート、私には何であるかわかりませんでしたが、「べいごま」「ばいごま」のことでした。敗戦前は男の子の世界ではおおいに流行った遊びでした。

初めはバイ貝に鉛を溶かして入れ作ったものですが、私の頃は鉄製でした、タルにゴザを引きコマに糸を巻き、何人かで一斉にそのタルの上のゴザに入れ敵をはじき飛ばして最後に残った者がカケてあった賞品の「べいごま」を貰えるのです。私の兄等は上手で木箱一杯にべいごまを持ってました。私はヘタで常にオモチャ屋に買いにいったものです。

今はべいごまも全自動で指先や手首や利き腕や腰を使わずにあそぶのだそうで肉体の機能退化です。子供を動かして下さい。全て便利になりすぎ、その上高カロリーの食物ばかり食べているから間然に寿命は短いかもしれません、。医療が発達し改善されるかもしれませんが、薬づけの病人の人達ばかりになりますね。親は子供のために少しまずいものを食べさせて下さい。食事と運動は大切なものです。金のかかる半病人をつくらないために努力してくださる事を願います。一月は南千住七福神社めぐりを行います。ご参加下さるkとを。良い新年を

仙成こと杉山六郎第127号平成21年 12月13日