第92回 福井県西川知事が南千住へ

今年は桜の花が、咲き始めから満開まで10日間も延び我々の目を楽しませてくれています。南千住駅周辺も開発が進む迄には多くの桜の木がありましたが無くなり、かつて東側の日通小荷物取扱所の前にあった早咲きの桜の木が現在ドナウ広場の真ん中に植え替えられて花を咲かせています。もう1本、回向院の整備前の墓地の真ん中にみごとに咲き誇っていましたが、大きな銀杏の木と共に現在はありません。昭和36年(1961)の吉展ちゃん誘拐事件の観音菩薩像の脇に植えられている金木犀は、今でも良い香りを周囲に振りまいています。

さて、本題に入ります。3月26日(木)、素盞雄神社「天王様」の隣りの荒川区立荒川ふるさと文化館入口の前庭にJR南千住駅前の回向院

内にあった橋本左内の墓の旧套堂が移転してその完成落成式典に西川一誠福井県知事・西川太一郎荒川区長・区関係者や我々地元関係者等70余名が参列し序幕して落成を祝いました。この套堂は、今から70年前に福井県人の方々が建設資金を集め、当時の日本を代表する建築家で日本建築史の創始者である伊東忠太東大教授が設計監修しました。伝統的な木造建築様式を模し強固な鉄筋コンクリートで造られた現存例がないすばらしい出来栄えの歴史的に価値の高い荒川区の登録有形文化財です。ぜひ区民の皆さんだけでなく区外からの観光者の方々にもこの歴史的文化財を見て訪問した土地の歴史を学習し、現在の自分の生活に役立てていただきたいです。

荒川区は友好都市として福井県と交流してます。2月にはたくさんの水仙の花を送っていただき、文化館の玄関口とコツ通り商店の店頭に飾らせていただきました。これからはもっともっと福井のこと荒川のことの交流を深め、南千住の観光資源として多くの人達を呼びたいと願い、努力していきます。ちなみに荒川区の友好都市がどれだけあるかご存知ですか。①福井県福井市②岐阜県大垣市(大垣市の子供達と荒川区の子供達による「子ども俳句相撲大会」が南千住第二中学の体育館で盛大に行われました)③山梨県北杜市④岩手県釜石市⑤千葉県大多喜市⑥千葉県鴨川市⑦茨城県潮来市⑧茨城県つくば市⑨富山県射水市⑩新潟県上越市⑪福島県⑫秩父市⑬韓国済州島⑭中国大連⑮その他。

私は南千住コツ通りに観光拠点の店を作り友好都市の物産を販売し観光案内もし(観光ボランティアガイドは沢山います)、地元の物産も販売もしたいのです。

現在、コツ通り商店会では前年6店舗が廃業し、また3月には3店舗が廃業してしまい。いよいよシャッター通りへと突き進んでいます。この変貌を食い止めるにはどうしたらよいか私にはわかりません。苦悩しています。時の流れに押し流されて何とかなっていくのではと思っていますが、私の祖先も江戸から明治に変わっていく時に随分悩み苦しみ、私の親も敗戦から生き抜くのに悩み苦しんだでしょう。逞しく生き残って行かねばと思っています。皆様の智恵とご支援を切にお願い申し上げます。

すまいるたうん103号2009年2月13日