第88回 コツ通りの町に

9月4日に今年2008年100周年(明治41年創立)を迎える荒川区立第三瑞光小学校の6年生44名が「郷土を愛する心、コツ通り商店街の繁栄を願って」と言う研究テーマで職場体験学習をしました。午後1時半~3時半までの2時間、豆腐屋さんでは豆腐の作り方を、パン屋さんではパンの作り方を、花屋さんでは花の飾り方を、銭湯・コンビニ・ソバ屋等コツ通り商店街13店舗で一生懸命勉強しました。9月19日の結果発表会に私も商店街の理事長として呼ばれ、生徒達と活発に意見交換をして地域の将来を話し合いました。すばらしいアイデアや苦情、それらに対してどのように行動していけば良いのか、熱の帯びた会合になりました。ここまでまとめて下さった担当の先生のご努力・ご指導に感謝するばかりです。子供達が今住んでいる町を愛してくれ、自分の故郷を思い、良い町にしたいという思いにすごく感激致しました。

引き続き10月2日には5年生の発表会もあり、ここで出た案件を10月3日に行われた商店街の定例会で提案し、ガードレール側に花を植えることを計画しました。 「きれいな花を植えればゴミを捨てて行く人が減るのではないか」「きれいな花や実のなる街路樹を植えよう」等意見を出してくれた生徒達が手伝ってくれるとのことぜひ実現に向けて頑張ります。

10月5日に南千住回向院で開催された 橋本左内先生(幕府から明治へ時代が変わる頃に活躍し安政6年に26歳に断首、コツ通りに史跡がある)の第2回講演会が墓前祭の参加者130人余が参加し、講師に福井県福井市教育長渡辺本爾さんを招いて行われました。その席で福井県の県花「水仙」を植えたらどうかと話し合いました。

私は隅田川貨物駅(明治29年(1896)開通の引込み線の上に荒川区自然公園(汚水処理場)の上のように人工地盤を作り、トイレと水飲み場以外の建物を作らずに、森林と野原の公園を作りたいと思っています。草花に囲まれ、鳥や虫のさえずりが聞こえ、ドングリや栗の実等が拾えゆっくりと散歩ができる雑木林で、大勢の人達が心癒しに来てくれたら、町起しになると思います。

今問題のCO2の削減にも効果があると思い、国土交通省副大臣M氏にもお願いしましたが、もっともっと多くの人が声をあげないと一歩も進みません。皆さん、いかがでしょうか。ちょっと考えてみませんか。

先日、警察の方々との話し合いをした中で、現在は隣りに住んでいる人の顔も名前も知らないし地域の行事にも参加しない人が増え、犯罪者の検挙にも支障が出てきていると嘆いていました。家の中にいないで町に出ましょう。人と話をしましょう。自分の住んでいる町を子供も大人も力をあわせて良い町にしましょう。

仙成こと杉山六郎2008年10月13日

すまいるたうん85号