第79回 初詣で

新年、明けましておめでとうございます。生まれ故郷の氏神さまへ、お詣りに行きましたか。

昔は生まれたら、その土地の氏神さま・鎮守の神さま「その土地に生まれた者を一生守ってくれる神さま」にお詣りして氏子であることを認めてもらい、それを誇りとしたものです。私も氏神さまである天王さま「素盞雄神社」へお詣りに行き町内安全と発展とを祈念してまいりました。江戸時代、南千住には8ッの神社がありました。しかし、慶応三年(1867)の王制復古により明治元年(1868)に神仏分離令が公布されたことで廃仏毀釈運動が起こり、全国的に多くの寺院が焼かれ、すぐれた仏像や絵画が売られ、海外に流出してしまいました。これらの事により神仏に対する民衆の考え方も変りました。その結果、科学や文明の発達により神を心のよりどころにすることや畏怖の念を持つことが失われて来ました。神とは、心とは、霊とは、考えてみて下さい。

さて、南千住にある神社の名前を挙げますので神社巡りをして地域史を学習して下さい。

JRの線路を軸として西側より①若宮八幡神社②熊野神社③牛頭天王飛鳥権現(江戸時代)→素盞雄神社(明治以後)④日枝神社⑤大六天(江戸時代)→胡録神社(明治以後)⑥江戸時代は真先稲荷神社と石浜神社とは別々の神社でしたが、近年の区画整理事業により移転新築され、現在、真先稲荷神社と石浜神社は一棟となっております。以上6ッの神社があり江戸時代、南組内荒川端にあった稲荷神社は天王さまに合祀されています。

さあ、ご家族で神社巡りに出掛けましょう。1時間半~2時間のウォーキングで運動不足な身体を動かし各神社が何系の神社かをお子様と学習してみて下さい。

日本には現在20社ほどの系列があります。数の多い順は①八幡神社②伊勢神社③天神神社④稲荷神社⑤熊野神社⑥諏訪神社⑦祇園神社⑧白山神社⑨日吉神社⑩山神神社などがあります。

天王さまにはいくつの系列の神社が境内にあるのでしょうか。目的意識を持って歩くと楽しさが倍増します。興味を持ったら荒川ふるさと文化館の図書館には豊富な資料がありますので、ぜひ利用して下さい。

また、これからも拙い文章ですが、読んで下さい。皆様の健康を祈ります。

2008年1月13日