閉じる苦しみ

8月24日25日と南千住駅前コツ通りにてコツ通り商店街主催の第37回納涼盆踊り大会が午後6時から9時30分まで参加者4千名余踊り手200名余で盛大に行われました。曲目は八ツで練習指導・本番指導も駅前にお住まいの藤川流家元藤川藤十郎先生(美人でお若い)にお願いして長い間お世話になり感謝しております。本番には先生のお弟子さん数十名を引き連れて、それはそれは大変な賑わいです。先生は荒川区商店街振興のために荒川区が作った「しあわせ通り」の踊りの振付も担当され、判りやすい所作で参加の皆さんにも喜ばれております。当会でも先生のご協力に感謝し、心から御礼を申し上げます。
さて、この大会の開催について最近三、四年人手不足と資金不足とで盆踊り大会を辞める辞めないの議論が続いています。私は子ども達の踊っている時の楽しそうな顔や夜店で食べ物を買って食べ歩きをしている親子達の楽しそうな顔をみると、いかなる困難を乗り越えても継続させたい、また継続すべきと思っております。おかげ様で周辺の企業や各種団体のご協力のお陰で何とか今年も続けることが出来ました。私の経験から子供時代に深い愛情に支えられ楽しい思い出をたくさん持っている人は、大人になってから苦しみにも耐え抜くことが出来ます。皆さまには心から感謝し御礼申し上げます。子ども達に楽しかったと言える場面をたくさん作ってあげたい。ただ、それだけです。
現在、これ以上の苦しみに各小売商が遭遇しています。多額の赤字を抱え、店を閉めるか閉めたらどうやっていくのか、60歳過ぎている店主のこれからの働き場所があるのか、店を貸して家賃収入で食べていけるのか考えています。が、その借り手がありません。年金とて国民年金では思うような暮らしが出来ません。そんな事を考えている間にドンドン赤字が増えていくばかりで老後のためにとの少しばかりの貯金も無くなってしまっているのが今の小売商です。時代の流れに押しつぶされてポツンポツンとシャッターが下り、賑やかな人の流れも無くなり寂しい町並みに変わって来てしまいました。
荒川区商店街連合会も47の商店会が加入していましたが、現在では42商店会と減少しています。益々、加速して減っていくのではないかと思います。大中小のスーパーと大手コンビニストアと大型飲食チェーン店とで町が占領され町並みが変化してきています。それらの店が出店してない商店街は夜など寂しくて暗くて歩くのに怖いような通りとなってしまっています。店を閉じるのかどうするか、これからの自分たちの生活をどうするのか、今、個人商店主は悩み苦しんでいます。何年か前には店が並び夜遅くまで明るく人々の声で賑わっていた商店街がシャッターの店になったり、建て売りの仕舞屋になり、寂しい暗い町並みとなってきています。
これから先、どうなるか判りません。でも、生きて行かねばならないのです。苦しみます。