第124回 初荷の夢

昭和30年(1955)コツ通り商店街の活況を呈する初荷風景を夢に見ました。色とりどりの昇り旗をリヤカーや大八車、当時流行っていた三輪車のミセットに初荷の商品を満載し、山のような品物に飾り立て問屋のハッピを着た従業員を乗せた車や各種の野菜で付く;つた宝船を載せた八百屋の大八車や魚屋の大漁旗を飾ったリヤカーなどが通り、初荷を店の前に積み重ね運んで来た押し屋の軽子(荷が重すぎて千住大橋を越えられないので市場から店まで車の後を押して来てくれる人夫)などと一緒に大声をあげて三本〆をして返ったものです。

あれから半世紀、商店街の淋しさはどうしようもない状態です。所によっては賑わい大山商店街・砂町銀座・戸越銀座・武蔵小山等多数の景気の良い商店街として雑誌に掲載されており、私も現場に行って何かを学んで来なければと思っています。

12月28日の朝日新聞に大手四社のコンビニが24年には過去最多の出店を計画していると発表されていました。すでにコンビニは国内では5万軒を超えており、5万軒を超えたらつぶし合いだと云われています。

現に南千住駅から200mの範囲ではセブンイレブン3軒(1軒は近日開店)・ローソン3軒・ファミリーマート1軒があります。これでは小売商はやっていけません。経営コンサルトには「各自の努力が足りない」といわれてます。12月29日~1月3日までコンビニ見学を致しましたが、高齢者から若者まであらゆる年齢層が買物をしていました。これでは小売商はやっていけません。町のあらゆる小売商がコンビニに客を取られ、今年は小売商の廃業が増えてくるでしょう。従業員の給料を払い、家賃を払う物販は真っ先に潰れます。更に借入金を抱えている店も潰れるでしょう。

今後は、スーパーで買物をしている主婦もコンビニが同じ価格かそれよりも安く売れば、近くのコンビニで買物をするでしょうね。コンビニと同じ品物を売っている小売商は潰れます。どのように生きていったら良いのかと暗いことばかりを考えてます。

12月31日の11時に王子の装束稲荷へ狐の行列を見に行って来ました。私は3回目ですが、年々見物客も参加者も増えています。

北本通りから森下通り王子稲荷神社と若者達で賑わっていました。

私もコツ通りのお地蔵さんから天王様へタヌキの行列をやろうと考えています。南千住は昔からタヌキ・イタチ・キツネ・犬などの話は多いのです。茂林寺の「タヌキばやし」ではないが、ポンポコポンポコ景気良くやりたいです。協力者になってくれる人いませんかね。タヌキ饅頭・タヌキ焼きそば・タヌキそば・タヌキラーメン・タヌキの面・タヌキの腹掛け・タヌキの提灯・タヌキの衣裳・タヌキの尾とブラブラなどユニークに色々考えられます。

王子は「よさこい」と同じように各チームがそれぞれのコスチュームで飾り、笛や太鼓などの音楽で楽しく子供達も参加して盛り上げていました。王子の帰り、今年は常磐線が終日運転を中止していてビックリ。

どうぞ、今年も宜しくお付き合い下さい。

すまいるたうん第202号平成24年 1月13日